【スターズオンアイス】SOI名古屋4/18公演を観てきました

フィギュアスケート世界選手権をテレビ観戦していて、その盛り上がりに感化されて是非彼らのスケートをナマで観たい!と、世界のトップスケーターたちが多数参加するアイスショー「スターズオンアイス2014」に行ってきました。



〔書いた人のスペックをかんたんに紹介〕
☆宝塚ファンです。
☆2010年バンクーバー五輪きっかけでフィギュアを好きになりました。
☆ジャンプの種類は見分けられません!(アクセルはさすがにわかる)
☆これまで数えるほどしかフィギュアをナマで見たことがありません。しかも海外選手中心のアイスショーは2010年五輪後のFaOI以来2度目です。

会場の愛知県体育館はアリーナ北が正面ロングサイドで、わたしの席は反対側のアリーナ南のセンター付近でした。リンクもショー仕様で狭いけど会場自体も狭くてスタンド上段でもそこまで遠さを感じないのではないかとおもいました。
リンク際のフェンスからアリーナ最前列までは2m弱の距離があり、最前列にもすでに段差がつけてあるのでとても見やすかった。



【第1部】

1:オープニング「When you are not Saving the World」

海外スケーターたちによる群舞。
男性は上下黒で、フィギュアらしいふわっとした素材のブラウス、パンツにはラメのサイドラインあり。
女性はデコルテからスリーブまでがシースルーになった白のラメ入り、シンプルだけどキラキラして上品なデザイン。

照明が落ち、音楽の序奏が静かに流れるなか、暗闇から溶け出したようにいつの間にか現れたテサモエが、ぼんやりと青く光るつるつるのリンクの上に音もなくきれいな曲線を描いていった。
あの幻想的な光景が忘れられない。夢のなかにいるようだった。
そこから一人、二人ずつと徐々に男女スケーターが加わってゆき、音楽もどんどん盛り上がってゆく。
出てくる人誰もかれもテレビで見て超知ってる人たちでこの時点で脳みそパンクした!
みんなスピードありまくりで目が追いつかない。そして次々とジャンプ、スピンとそれぞれに技を繰り出してゆく!大迫力!

コストナーさんが目の前でスピンをして、その手足の長さ、見た目も技術もすべてにおいて優雅で美しくて、ほんとうに女神のようだった。
最後にペアのパントン組が群舞に加わる。パンさんの細さに衝撃を受ける。この時点でたしかスターリフトしていたかな。高い!しかも軽々と!すばらしい!(若松詩子化)
ムキッとして逞しいイメージのあったカナダ女子だが、ジョアニーもテッサもテレビで見るより華奢だった。もうジョアニーのこと兄貴って呼べない…

男女それぞれに分かれての振り付けもあり、男性陣がヴァイオリンの低音のリズムにあわせて軍隊っぽく揃って脚をジャッと前に蹴るようなステップをふむところなんか、もうカッコよくて!
隣の母が「黒燕尾の群舞だわ!」と興奮。
言われてみるとたしかに、男役の黒燕尾と娘役の白いシンプルなドレスでのショーの総踊りのように見えてくる。男性はクールでセクシー、女性は可憐でまるでお姫さま。美しさといいエレガントさといい、宝塚的な非日常空間がそこにあった。

しょっぱなからすっかりSOIの世界に引き込まれてしまった。
そしてトン兄さんが高翔みず希さん(花組組長)にしか見えなくなってしまった。
トン兄さん→佐々木蔵之介→さおたさん のライン絶対にある。どうでもいい。



2:織田信成The Last Samurai

今シーズンのSP、ラストサムライ
群舞終わりのトップバッターで登場。緊張するだろうなあ。
ジャンプは序盤やや安定を欠いたけど、3本目のジャンプ(3T?)はクリーンに決まり、あのキレイな猫足着氷もばっちり出て「これぞ織田くん!」とテンションが上がる。激しいテンポのステップにも彼ならではの柔らかさがあった。



3:キャシー・リードクリス・リード「The Addams Family」

2010-11シーズンのSP、アダムスファミリー。
曲も有名で後半は明るくノリのよいタンゴで、それに合わせた衣装も凝っていてかわいくて見ごたえがあった。キャシーのスカートに蜘蛛の巣がデザインされていた。
ダンスのカップルならではのキュートさが表情や動きから発せられていて楽しい気分にさせてくれた。
ペアやダンスはナマで見るとどれほどトンデモナイことをやっているかってのをあらためて思い知らされる。



4:鈴木明子「Hymne a L'amour」

今シーズンSP、愛の讃歌。パープルの衣装。
競技プログラムはやはり盛り上がる!(ただ、ジャッジ側へのアピールを意識して構成されているので今回わたしの席が反対側だったため見せ場を背中から見るさみしさがこの後も何度もあった…)

終盤へむかい転調するタイミングにあわせての2Aはカタルシスがハンパない。
照明をいじっていたのかわからないけれど、あの瞬間パアアッと空間が明るく輝きだすような、音さえも聴こえてくるような、目にも耳にもそんな印象を受けた。
彼女のしならせた腕がライトのなかで美しく映えていた。もともとのスタイルがそこまでいいわけではないのを細かい意識で美しく見えるよう表現しているのがすばらしい。(それは町田くんにも言える。)



5:ジョアニー・ロシェットジェフリー・バトル「Piano Guys」

めちゃくちゃオシャレな特別ペアのプログラム。
ツンなイイ女がイイ男と駆け引きするドラマを描いているような? SOIって本来こういう大人っぽくて小洒落た雰囲気のアイスショーというイメージがある。
おそろいのグレーの衣装がクールでかっこいい。

リフトはなし。でもSBSのジャンプが、ジャンプ自体もさすが二人ともうまいけどタイミングもきれいに揃っていてこれは競技でも加点がつくと思う出来だった。
途中からアンスクエアダンスに曲が変わって二人から手拍子を求められたときに、小塚くんのSPで今期ずっと学習してきた我々は7拍子にもスムーズに対応できていたのがおもしろかった(笑)



6:ハビエル・フェルナンデス「Aerobic Class」

イントロから会場全体がキター!となって空気がニヨニヨしているのがわかった(笑)
昨年からテレビでも何度も何度も見ていて正直言うと飽きた…、でも、ナマで見るのはやっぱり全然ちがう!すっかりおなじみになったからこその「これこれ!」感も楽しいし、あのハビちゃんマンが腕を突き出してこちらに向かってぎゅーんて進んでくるという現実がもうそれだけでおかしくて声を出して笑ってしまった。

正面側アリーナ席に乱入して、はずしたマントを2枚に分割してぶんぶん振り回しながらお客さんに絡むヒトコマもあり。これって毎回やってるのかな?
さらっと高いジャンプを跳んでみせてくれて、イーグルは最後でぺしゃっと潰れてしまったけど、終始楽しませてくれた。
最後の水かけ係はアレックス。
撤収作業に案外時間がかかるので一人で全部片付けて帰らないといけない本人はとても大変そうだった(笑)



7:マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ「I Lived」

シンプルな黒Tにジーパン(だったとおもう…)
マイアはやっぱりすみ花に似ているなあと思った。
エキシビションナンバーなのかな?個人的にエレガント系のシブズを見たかったなー><
アレックスが大きいからマイアをリフトしたときの迫力に圧倒された。



8:村上佳菜子「King of Anything」

ボーカルあり、パープルっぽい濃いピンクの衣装。
まず体が細くて(筋肉で締まってて)びっくり… テレビのイメージと違った。
お化粧がイマイチなのはこれから上達しますように。
はつらつとしてキレのある動きが見ていて気持ちがいい。表情も豊かだし、元気をくれることを裏切らないでいてくれるスケーター。スピンがきれい。



9:町田樹「Les Demoiselles de Rochefort」

昨シーズンからのEXプログラム、ロシュフォールの恋人たち。キラキラのついた白シャツに黒パンツ衣装。

小柄な人なのに演技中はそのサイズをまったく感じさせない、むしろ実寸より大きく見えた。そして終わるとしゅっと元のサイズに戻る不思議。
ジャンプがとても高いのと、動きが繊細でありながら大きく表現しているのがその理由かな。
背中(肩甲骨)が柔らかく指先までの動きがしなやかで美しい。スケートなんだけどすべるというよりは「舞ってる」というのに近い。

本人の力だけではなく振付けの妙というのがあるだろうけど、曲との調和がすばらしくて引き込まれた。
曲との一体感では町田、鈴木、コストナーの3名が個人的にダントツだった。(曲自体の好みも含まれていることは否定しない。)
スケートをするためにその曲を選ぶというより、その曲を表現するための手段としてのスケートであり、そして見事に新しい世界観を構築していた。
映画も見てみたいと思わせてくれるプログラムだった。
そして片手を胸に当ててキザに頭を下げる挨拶まできっちりと完璧に町田ワールドだった(笑)



10:佐藤有香「Clair de Lune」


小塚くんが出てきて有香さんを紹介するコメントで見事に噛んで「あっ ごめんなさい」て途中で言い直していたw 自らも認めるカミカミ王子っぷりを発揮。
噛んだのは「20年前に幕張で開催された世界選手権で優勝…」のくだりだった。ちなみに小塚くんはその幕張ワールドを見てフィギュア競技を始めたらしい。

静かな曲(もちろんボーカルなし)なのに、蹴りだすとき以外のスケーティングの音がまったくしない。氷ではなく水の上を進んでいるように見えた。これがツルスケってやつなのか?!基礎の絶対的な力を見せてくれた。



11:小塚崇彦「The Sound of Silence」

ネイビー?のシンプルなカットソー姿。
目の前を通り過ぎたとき、文字にするならば「シャーッ」ではなく「スーーー」だった。これまたスピードがあるのにまるで音がしない。エッ忍者なのかな??? ツルスケの継承者おそるべし。
腹チラにどきどきした。(スピンのときがとくに…。)
本当に男っぽい雰囲気のあるスケーターになったなあ。



12:アデリナ・ソトニコワ「Swan Lake」

デコルテから袖がシースルーになってる飾りのない黒いシンプルな衣装

スワンレイク、しかし白鳥ではなく黒鳥、しかも狂気の。
ぼさぼさの髪をルーズにゆるめのひとつくくりにしていて、登場からただならぬ雰囲気。
演技の中盤で髪をほどき、毛先からさえも狂気を放出するかのように髪をばっさばっさと振り乱して滑りきっていた。
競技じゃないからこそできるプログラムだけど、こういうブラックスワン、ここまでの狂気をスケートで表現しようという彼女の発想、意欲、そしてこちらへ訴えかける表現力がすばらしい。見ていてぞわっとなった。
若干17歳ながら、ロシアの天才少女として名を馳せついに五輪金メダルを手にしたのは伊達じゃないオーラがあった。
数年前にザアイスで見たときとは比べものにならないほどスター選手になっていた。

競技のときは硬質なイメージが強くてもっと少年に近いようなサッパリとした印象の選手だったけど、実際は見事な美少女で、華があって、演技中の鬼気迫る顔から一転して挨拶のときの四方への投げキッスのなんとかわいいこと!



13:海外男子スケーター「The Walker」

色違いのTシャツを着たPチャン(レッド)、ジェフ(ブルー)、アレックス(オレンジ)、ハビ(ピンク)、スコット(イエロー)によるグループナンバー。

5レンジャーや!!!しかし赤がわりと空気!!!笑
Pさんは集団になるとなぜエア化してしまうのか…?!(思い出すソチ団体戦のカナダベンチ。)意外と体が大きくないってのもあるにせよ。
ついつい目がいくのは笑顔がめちゃくちゃかわいくて愛されオーラのハンパないジェフ。

うまい人たちがやってこその面白さのあるプログラムで、各サイドのフェンス際に寄って客席へアピールするところではハビちゃんがめっちゃ見てくれた!
3人でハビちゃんを持ち上げて一人がその下のトンネルをくぐったりしていたような?(記憶あいまい)
5人が横一列にならんだ状態で猛スピードでアリーナ東のフェンスへ向かい、エッジを使って急停止したときに噴水かってくらいに大量の氷がとんでそのまま客席へ。
思ってたよりもはるかに大量のかき氷で笑ってしまった。うらやましいかったな~
最後はリンクの中央で自前あいぽんを取り出し5人で自撮り。(そしてショーの休憩中に即アップ)

わたしのようなお茶の間ファンも多かったろうし、サイリウムを振ることでアイスショーの敷居の高さが薄れてみんなで楽しめる空気にしてくれて楽しかった。わたしはモエ君カラー。
2部の冒頭やフィナーレにもお客さんみんな自主的にふっていて、単純にとてもキレイだった。




【第2部】

1:「家族になろうよ

荒川御大が衣装を着て登場。なんてキレイな脚!
あんなに細い体でおなかに赤ちゃんがいるとは信じがたいほど… でもお顔が少し優しくなったかな?
リンクのセンターで今回パフォーマンスできなくなったことについてのご挨拶。会場から大きな拍手とおめでとうの声援がわき起こった。
見たかったなー御大のあの男役のようなバリバリかっこいいスケート… 元気な赤ちゃんを産んでくださいね。復帰の日を楽しみにしています!

そして続くナンバーの紹介。振り付けは有香さんとのこと。
ここから会場の空気が明らかにおかしくなる。それまで(1部)と全然違うざわつき。
日本人スケーターが登場すると、真央ちゃんとはにゅーんに対してのボルテージが爆発!移動厨や奇声厨がいるわけではないけど、一人一人が発する興奮の熱量が具現化して会場に充満してしまったかんじ?
1部冒頭のグループナンバーが宝塚大劇場ならばこちらは横浜アリーナのジャニーズのコンサートの空気だった…
うおおお、ここまでのものとは。なんか、1部がすっごく楽しかったからその気持ちがいっぺんに別のものに変えられてしまったようで正直戸惑った。

しかし真央ちゃんはたしかに天使だったわ!それはまちがいない!たしかに近くにきたら声も出るわ!
はにゅーんはお顔がめっちゃお疲れの様子で大丈夫かしらとおもった。
7人それぞれが二人ずつ順にスピンしたり、そのまわりを縫うようにすべっていったり、フォーメーションが凝っていたのでスタンド席から見るとまたおもしろかったろうなとおもう。
アリーナは誰かが近くにくるとその人にキャー!状態で…。
女子選手のスパイラルが曲調とライトに合っていてとても美しい。
このときチラ見えした真央ちゃんとあっこさんの腹筋の両サイドに入ったタテ線がすばらしかった。
はにゅーんは噂どおり歌いながらすべっていた。

最後は7人手をつなぎ、センターに背中合わせで円になってフィニッシュ。こんな曲でも町田くんは胸に片手をあてて挨拶w もうここまで徹底してるとこの人ヨンさまなのかなっておもうw




2:高橋成美木原龍一「Fireflies」

黒いTシャツにデニム
ナマで見て成美ちゃんの身のこなしの軽快さに驚き、木原くんは短いあいだに本当によくここまでがんばったなと感心した。前にナマで見たときは宇宙戦艦ヤマトすべってたのよこの人…。

リンクのサイズ感覚を誤ったのか、木原くんがSBSジャンプでコケてそのまま盛大にフェンスへつっこみ、こちらはびっくりしたけど本人は思い切りぶつかったことがおかしかったのか?何か言いながらっずっと笑っていた。



3:ジョアニー・ロシェット「Nortre Dame de Paris」

昨年のSOIだったか映像で見たときも思ったけど、体型もキープしてるしジャンプにはキレがありスケーティングのスピードも十分で、いま競技に復帰してもぜんぜん世界トップレベルでいけるよなあと素人目には映った。
情感が豊かで美しい。振り乱したブロンドヘアはそれだけでどんなドレスよりも美しく氷に映える。



4:ジェフリー・バトル「Counting Stars」

透け気味の黒のピッタリTシャツ
ジャンプはちょっと不発で終わった。ただなにせ陽性のオーラがすごくて好みを問わず見る者の心を惹き付ける力のある人。
群舞、このプログラム、はにゅーんのパリ散と続けて見ていると、なるほどこれが「ジェフっぽい」振り付けなのかなと感じる動きがいくつかあった。肩をまわすような動きがよくある。



5:カロリーナ・コストナー「Bolero」

プログラムが配られた時点で会場のボレロキター!感がすごかったし、実際あの黒の衣装でリンクに現れたときには鳥肌が立った。
露にした背中の美しいこと!髪はおろしてハーフアップ。

背が高いのはわかっていたけど、目の前で見ると男子並みの大きさで(でも細いからゴツさはない)しかも手足の長さもハンパなく、あの体を女性の筋力でコントロールできていることがまずすごいことだと思った。

ジャンプはあまり高さがないけれど、くり返すが手足の長さがあり、スピンといい宇宙のなぞの円盤がくるくるとまわっているように見えた。
ただでさえリンクが狭いのにあの体あのスピードだから驚くほどあっという間に向こう側からこちらまで移動している、なのに曲の空気を乱すことなくゆったりとすべっていて、ステップは力強く、圧巻。
おもわずスタオベした。

最後に正面側に両手を差し出す振り付け、前から見られた人がうらやましい~~~~




6:パントン組「I Dreamed a Dream」

今シーズンFSのボーカル入り版EXナンバー、夢やぶれて。衣装はFSのまま。

やっぱりアイスショーのペアはいい!華やかさぶっちぎり!
トリプルツイストやスターリフト、失敗してしまったけどスロージャンプと、もう何を見ても技の大きさ、美しさに感嘆しかない。
スロージャンプは、すごい大きく投げてエッそんなに?!とおもったら案の定着氷のスペースが全然足りていなかった…パンさんがフェンスに勢いよくぶつかってしまった><
さすがとしか云いようのない技の数々に加えて「二人だけの世界」感がまた濃厚で、うっとり。このしっとりとした空気はこの二人にしか作れないとおもう。



7:パトリック・チャン「Steppin' Out」

すごい大声援だったw そして本人もニッコニコでとても楽しそうだったw
あんなにニコニコされたら嬉しくてもっときゃーきゃー言っちゃうよw
わたしがそうなだけかもしれないけど、この声援には
「あの世界王者Pチャン!」「日本に来てくれてありがとう!」
「日本人もあなたのことを応援してます!」「現役やめたりせんといて><」等々…
様々な想いが込められていたのではないかと。

衿もとを指で掴んできゅきゅっと直すような、カッコつけてみせるフリを途中何度かやっていた。
ジャンプは3度かな。目の前で1本跳んだのを見てド迫力だった。
はにゅーんみたいに細い軸で素早く回るんじゃないくて、回転速度はそこまでないけどしっかりと回ってます!という印象。安定感があってキレイなジャンプだったなあ。



8:テッサ・バーチュー&スコット・モイヤー「Top Hat,White Tie and Tails」

小道具に二人ともシルクハット着用!かわいい~!
テサモエはスケーティングスキルの高さが売りのカップルといわれ、わたしのようなお茶の間素人には彼らのすごさの真髄をちゃんと理解できていないんだろうと日ごろからおもっているけど(ちなみにわたしはメリチャリ派)それでもスピーディーでありながら細やかなステップに魅せられた。
リフト中のポジション移動の動きのなめらかさは他のダンス2組と一線を画していてさすが。動きの一つ一つが軽やか。

モエ君が好みのタイプでツライ…。



9:羽生結弦「パリの散歩道」

まず織田くんが登場して紹介のコメントをしてからのはにゅーん。
ちょっと落ち着いてきていた会場がまた異様なテンションに包まれる。
あのシャツ衣装、近くで見るとラメストーンだけじゃなく生地そのものにも光沢があってキラキラしていて、素材の良さが感じられた。思っていたよりも華やか。

序盤、ものすごいスピードをつけてジャンプへ入っていったから4Tいくぞ!とおもったら軸がまっすぐじゃないのがわかってアッとおもったときにはもうドーンと思いっきりリンクにたたきつけられていて、日常では想像できない勢いで落ちるもんだから見ているこちらのほうがビックリして痛い痛い痛い><となった…
本人は慣れっこなのか平気そうだったけど、その後でしかめっ面していたのは痛みじゃなくて失敗した悔しさのせいだったのかw 最後までずっと不服そうで、観客にはちょっと申し訳なさそうにしていた。
3Aは着氷がヨロッとなってあぶなかったけど3Lz-3Tはクリーンだった。
ほんとうに、糸巻き器のように細く速く高くクルクルッとまわるなあ。
テレビで見るよりスケーティングがなめらかな印象で、高得点がつくのも納得だった。

体は細いんだけど、想像していたようなヒョロ感はなくて意外としっかりしている印象で、タッパがあるうえにスケート靴をはいているからさらに大きくて見栄えのする人だ。
あざとかわいいってのは間違いないけど、もうすっかり「カッコイイ」の分類がしっくりくる。

曲のイメージに合わせて演技の一環として「フフン♪」なキャラで滑ってるのもあるだろうけど、すでに彼は自らを〈王者〉として律しているのではないかと思わせるオーラがあった。
堂々としていて、意識のコントロールだけでは出せない風格を纏っていた。
すごい本数のショーに出演するのも、五輪金メダルは自分だけの力ではなく支えてくれるみなさんのおかげで手にできた、だからそのお礼の気持ちで全国をまわる、という内容のコメントをどこかで読んだ記憶があるけど、そういう気持ちが自然とどんどん己を高めていっているんだろう。

競技プロなのでジャッジ側アピールが多かったのはちょっと寂しかった。「へ」を正面から見てみたかった…。
でもこちらに向かって両手指チョイがきたとき、はにゅーんの一挙手一投足にきゃーきゃー大騒ぎの観客を笑う資格がないほど超自然にヒャアアアアて勝手に声が出てしまったよね……うん……。こわかった………。


10:浅田真央「Smile~What a Wonderful World」

天使降臨。
いままで氷上の真央ちゃんを見ると、単純な感動のほかに胸が締めつけられるような想いがこみあげてきてなぜか涙が出てきたのに、今回はそういうのが一切なかった。
ただただキレイだなあと見とれた。
スマイルも何度も見たしなー(テレビでだけどー)とおもっていたけど、これもやっぱりナマで見ると印象がまったく変わる。表情やスケーティングの美しさに目を奪われてそれだけで感動だった。
スピンの速度が速い!!
あの超絶ポジションの美スパイラルを目の前で見られて幸せ。彼女自身が光り輝いていた。





フィナーレ、および終演後のトークショー(司会:小塚、ゲスト:織田&町田)についてはのちのち追記するつもりです。

ナマで観るフィギュアスケートはやっぱりテレビとは全然ちがう!
まず選手たちの尋常ならざるスピード感、そしてライトが反射してキラキラと輝くリンク。アスリートは画面を通して見る何倍も美しかった。
フィギュアってやっぱり素敵!魔法にかけられた夢のひとときでした。また観にいきたいし、いつかはコンペも観戦したいです。

おわり